【DM研究最前線】岐阜大学神経科様の現在地

こんにちは、管理人です。

再開にあたり本格的な記事として最初に投稿するには、やはり僕の私的な見解をつらつら書くよりは実際に行われている学術的研究の現在地を探るのが一番良かろうと考えまして、岐阜大学神経科様によるDM研究の今を知っていただくべく記事を配信します。

大きな変化として、以前は検体の受け入れを行なっていましたのですが、2021/6/2より検体の受け入れを中止しております。先般の記事にもこの後、修正を行なっておきます。

寄付金につきましては現在でも募集されておりますので、節税をお考えの方や資金に余裕のある方は是非とも


「ご寄付のお願い」のページをお読みになり、ご協力ください。

現在日本はコロナ対応でも見てわかる通り、科学技術に対する人や金銭の投資を削っている傾向にあります。老年の権力者は10年無事なら結構なこととお考えでしょうが、これから未来を長く過ごす今や数少ない方々には大きな問題として降りかかってくることを危惧しています。
過去記事から繰り返し述べますが学術研究、殊更科学分野においては利益につながる(=黒字になる)ための時間やリソースが多大になるケースや失敗を恐れるケースも多く、iPS細胞の活用研究に代表されるように金銭的な課題は常に付き纏っています。

何度でも申し上げますがコーギーさんは人間が人間の都合で作り出した犬種です。その命に責任を持つべきだというのが管理人のスタンスです。


よろしくお願いしますなんですよ

さて、DM研究の現在地ですがHPを見渡す限り劇的な変化というものは見られていないのですが、DMの原因となる「変異型SOD1蛋白」が人間で言うところのALS(筋萎縮性側索硬化症)の病理に共通点があるということがわかりつつあるようです。
ALS患者といえば「車椅子の天才」故・スティーブン・ホーキング博士を思い浮かべていただくとわかりやすいかと思います。


症状の進行や予後についても非常に似ていると管理人も感じます。
単純な話ですがコギさんがかかる病気に人間がかからないわけがない、と考えれば腑に落ちますね。

DMとALSの交わりが見出せたことは非常に大きいと感じます。人間は何故か人間中心に生きていますからALS研究が進むこと、ひいてはDM研究が加速されると思えるからです。岐阜大学様は滋賀医科大学様とも連携を開始し、人間とDM犬さんの同時並行的な研究が進められていくことでしょう。

以前、岐阜大学様と鹿児島大学様との連携で無料による遺伝子検査を行って頂けるというアナウンスを行いました。
(詳しくは当サイト下記記事をお読みください)


その後の経過が公開され、DM発症リスクを調査したところ122頭の健康なコギさんのうち48.8%が「リスクあり」と判断されたという結果となりました。
今後はこの「リスクあり」のコギさんの発症メカニズムを調べるとのこと。加えて変異型SOD1蛋白は別の細胞(アストロサイトというらしい)にも蓄積されやすいことが見えてきており新たな原因の一つと目されています。


果報は寝て待ちますよ

このように岐阜大学様の研究は着実に進んでいます。暗いトンネルの迷路を今でも人とお金、そして情熱という松明を手に出口を探ってくれています。神志那弘明准教授を中心とした研究スタッフの皆様には感謝することしきりです。

最後になりますが、岐阜大学動物病院様が推奨されている補助具の数々をご紹介させていただきます。
なお、車いす情報につきましては別途ページを設けてリンクページを作りますのでしばしお時間ください。

つま先の保護用具

(サイズ多種につきしっかり採寸の上ご検討ください)

ラバーのため滑らず引っ掛かりになるのでフローリングの床でお過ごしのコギさんには良いと思います。

床材


こちら、人間用のサイズしか当然ないのですが、床ずれからくる感染症なども致命傷になりかねないので余裕がある方向け。

↓こちらは本当に犬さん用に作られた商品です。

表記のものは値段が張って若干ためらう方もいらっしゃると思います。
安価なものを探せるようドッグケアマットの検索結果をご用意しました。こちらも岐阜大学様では推奨されています。

薬物・サプリメント

僕自身がサプリメントが好きではないので(笑)アレですが、岐阜大学様から例示されているものは以下になります。

当然のことながら効果を保証するものではありません。あくまで補助的な役割としての位置付けの使用をお考えください。また、サプリメントをあれこれと変えることはコギさんへの負担となるため止めましょう。

関連書籍

「知っておこう コーギーの変性性脊髄症(DM)」コーギー・ファン 誠文堂新光社
という書籍が過去にあったはずなのですが、調査しきれずせめてISBNでも思ったのですが見つからず。記事の配信をまず先にと後回しにしました。
と、その過程でロンさんと同じようにDMを発症し3年8ヶ月の闘病生活を記した書籍が発売になっていたので、ロンさん以外の予後の様子、介護の方法など参考にされたい方はお買い求めください。

休止前からの読者様からは「なんか、商売っ気が出てきた?」と感じる方もおられるでしょうが、得られた収入はサイト維持の経費を除き全てを寄付しますし、飼い主様のお手伝いになればという気持ちしかないのでご理解のほど、お願い申し上げます。

コーギーさんと健やかに

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