変性性脊髄症対策本部、再開のお知らせ
お久しぶりです、管理人です。
このサイトはコーギーという犬種に多く見られる遺伝病「変性性脊髄症」に関わる記事を配信するためのサイトです。
初めてご訪問いただいた方にはこのサイトの運営理念をご一読いただくのがよろしいかと思います。
また先般のTwitterからお約束通り本日より活動を再開するべく、皆様にご報告する次第です。
自分や世界を取り巻く環境が大きく変わってしまった中でもこのサイトの存続は念頭に置いていました。
とはいえ自分を急かすのではなく、あくまで記事を配信できる状態になるまで待つというスタンスで心身の状態を整えることに専念し、極力外部からの刺激を遮断する生活を続けました。
前回の運営時期とやや重なるのですが、実は皆様に私からご報告させていただきたいことがあります。
昨年の3月、保護猫を我が家に受け入れました。
「みこ」ですじゃ。よろしくなのじゃ。
地域保護猫里親探しの団体が主催する譲渡会に赴き、並べられたケージに息を潜める猫たちの中、本当は全ての猫を引き取りたいのに、それが叶わない申し訳なさを抱えながら各猫さんたちの紹介文を読み「みこ」ちゃんを受け入れました。
野良猫だったところを保護され推定10歳程度、栄養状態が悪かったのか歯が下顎に1本だけ残る老いた猫さんです。野良猫の寿命は5年程度と言われていますのでもしかしたら元は何処かの家庭で飼われていた可能性もあります。
名前は譲渡会さん側が「みこ」と名付けていたものをそのまま受け継ぎました。
他にも多頭崩壊によって命からがら救われた子猫さんなども紹介されていましたが、僕(48)自身の寿命が持たない可能性が残ると判断したことと、譲渡会の方から初めて猫を飼うなら成猫からの方が良いというアドバイスもあり、みこちゃんを受け入れ日々を過ごしていました。
先日は急性膵炎で命の危機に瀕し、何とか一命を取り留め穏やかな日々を過ごしています。
生まれて初めて猫さんとともに暮らしているのですが、犬さんとは確かに全く別の生き物。
でもこの違いこそが自然な姿であり、みこちゃんの余生を穏やかに過ごしてもらうように今も努めています。
話がそれましたが、僕自身が次の命を受け入れる気持ちが整ったのなら、とサイトの運営再開を模索し始めました。
みこちゃんを受け入れても、かつてともに生きた我が家のコーギー、ロンさんは変わらず心の中に存在し、僕の明日を迎える後押しをしてくれます。
ご主人、無理しちゃダメなんですよ。
ただコーギーという犬種は人間の都合で作り出したものであり遺伝病を抱えている事実、僕にはそれがとてもいたたまれません。変性性脊髄症を発症してしまった犬さんたちが少しでも健やかに過ごせるよう記事を頻度は決めず、配信して参ります。
またコーギーさんの魅力を紹介してくださる雑誌「コーギースタイル」の出版元様からコーギーさんが目立って罹りやすい病気を網羅した「コーギー版家庭犬の医学」という非常に有用な書籍が発売になり、僕も後学のためにと購入しました。
(発売当初から人気が高く重版が決まったそうです)
めちゃくちゃ多くの病気のことが書いてあります。我が家のロンさんが通った道は全て載っていました。
それぞれの症例に対する対処法に関する情報が少ないなーと感じましたが、コーギーさんに限らず犬さんが罹る病について知ることは、長い目で見れば共に過ごせる時間を延ばすことにつながります。
変性性脊髄症については簡単な病理と症状、進行の段階などが載っていました。あまり詳細に書くと怒られそうなので、この辺にしておきます。
またサイト運営に関わる方針については以前とほとんど変わりません。
先行して配信したいものといえば、岐阜大学様の研究進行状況や車椅子製作所情報の充実、中程度以上まで進行されたコーギーさんに関わるケア情報紹介が主になります。
「こんなこと取り上げて!」というご要望がありましたらTwitterのリプ欄でも構いませんのでフォローの有無に関わらず是非お寄せください。
長くなりましたが肩に力を入れず、自分の一番苦手な「いいペース」を目指しながら運営を行なって参りますので皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
末筆になりますが、休眠中にも関わらずTwitterアカウントをフォローしてくださった方々が多く大変感謝いたします。随時可能な限りフォローバックさせていただいております。健やかなコギさんとの生活に寄与できれば幸いに存じます。
鈴木一労