【緊急】岐阜大学 神志那准教授、異動

少し前、寄付のページを再確認していて岐阜大学様の状況も併せて確認していたところ、あることに気がつきました。
寄付を受け付ける代表者のお名前が変わっていたのです。

研究代表者
小畠 結

岐阜大学動物病院神経科「ご寄付のお願い」より引用

えらくびっくりしました。

 「あ、あれ?長く中心にいてくださった神志那准教授じゃない・・・」

鈴木家が寄付を行ったとき、確かにその窓口である名義は「神志那弘明准教授」その方のお名前でした。


今ではその研究グループ内で中心的に補佐役を務めていただいていたであろう小畠結(おばたゆい)様のお名前に変わっていたのです。

 「神志那准教授はどこに行ったんだ、彼がDM研究を諦めるなんてはずはない」

スタッフ一覧の中を見ると神志那准教授のお姿が消えている、DM研究の第一人者とも表してさえ過言ではない神志那准教授が研究室から姿を消した。

 「これはまずい・・・・」

これに気がついたのは6月上旬のことでした。一体何があったのか、DM研究はここで歩みが遅くなってしまうのか。割と悲嘆にくれながら神志那准教授の足取りを追っていきました。
とにかく心当たりがありそうなページを探してたどり着いたのは「KyotoAR(京都動物高度医療センター)」という高度な総合二次診療を行う動物医療機関のセンター長に就任していることがわかりました。
この動物病院は現在は主に神経系の病を抱えたペットさん、特に町の獣医師様が必要と判断した場合に獣医師様が予約をとり飼い主様がこちらで二次診療を受けるという形態のレントゲンやMRIなど高度な検査設備を整えた動物医療機関であることをHPの中で知りました。

 「ああ、神経科か・・・なるほど・・・!」

ここで管理人は膝を打ちました。
折しも世界はコロナ禍にあって動物医療の研究の財務的、人的、時間的等、多様な資源はどうしても「後回し」にされがちなのでしょう。しかも新型コロナが蔓延してからは岐阜大学動物病院神経科では献体の受付を停止しており、今なおその状態です。また研究実績として物理的に証明できる研究論文も2020年4月を最後に途絶えている(HPで確認、発表後査読中の可能性アリ)ことから新型コロナによるDM研究の遅滞は明白と考えることができます。動物に限らず医療における研究は「ナマの情報」が多ければ多いほど良いのだろうことは素人の我々でも想像に難くないことです。
志を同じくする信頼できる後進の研究者は育成できている、ただ足りないと感じた「ナマの情報」を求めて岐阜大学の研究室を後にしたのではないかと考えています。今回の異動が神志那准教授ご自身が望んだことなのかは測り知れませんが、栄転でも左遷でも地位の横滑りでもないように感じることから研究費用の捻出や臨床での的を絞った二次診療という形をとることでDMの症例をより多く診ることを目的の一端として今回の異動という運びになったのだろうと勝手に位置付けています。
当然准教授という役職ですから大学において教鞭をとりながら動物病院のセンター長を務める「二足の草鞋」となりますからこれまで以上の負担がかかることを懸念しています。そして2022/11には規模を拡大し、診療科目を増やすということですから重責を担い当該動物病院そのものの改革の旗振り役を担うことも避けられません。サイト管理人としては新たな挑戦を始めた神志那准教授のためにも引き続き岐阜大学動物病院へのご支援を改めてお願い致します。
寄付の方法につきましては前述の記事を併せてお読みいただければスムーズに進むと思われます。また寄付の支払いまで5か月程度を見込まなくてはいけないので本年の確定申告に間に合わせたい場合は、ぜひいまこの時から実行に移してください。
KyotoAR(京都動物高度医療センター)については「お役立ちリンク集」にも掲載いたしました。


思い立ったが吉日なんですよ

おわりに

今日この記事を書くにあたって改めて岐阜大学神経科のHPを見なおしたところ、2022/04/01付で神志那准教授が異動となったことが明記されていました。一時は動物介護士まで配置され6人程度で進んでいた研究室も現在では3名とその人員が少なくなっています。DM研究の総本山が窮状に陥っているだろうことが推察されます。研究室そのもののモチベーションも影響したことでしょう。また研究者の方々は動物病院の獣医師様でもありますから、心身の負担も徐々に増えていくのではないでしょうか。
ALSとの関連性が見いだされ良いニュースもあった研究室界隈ですが、コロナ禍での研究は困難な状況に置かれているように読み取れます。世界的には新型コロナはすでに過去のものとして追いやられ、経済優先でコロナ禍の後始末を始めている観さえあります。それでも動物医療の研究に資源が回ってくるのはかなり先の話になるだろうと危惧しています。「動物医療の研究なんて大して必要ないのではないか、やっぱり人間が生き延びないと」という傲慢な空気を感じるのです。
このサイトはとんでもなく草の根で守備範囲が限られており影響力は小さいものです。皆様の手を借りる必要があります。それでも神志那准教授のひたむきな姿に心を打たれて僕も心身の不調と闘いながら運営している側面があります。そしてなによりDMがこの世からなくなった素晴らしい日々をDMを発症したロンさんに報告したいのです。
このサイトはさておき、神志那准教授とその意思を受け継ぐ研究者の方々へエールを送りたく、慌てて記事をお送りしました。

2人で応援していますなんですよ

それではまた。

コーギーさんと健やかに

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