【おばあわん】7歳から考えたいDM対策【おじいわん】

こんにちは、管理人です。
10日のツイートでもご案内しましたとおりDM発症の可能性が高まるシニア期において何か手を打つことはできないか、と管理人なりに模索してみました。文章を書きながら経験を振り返り候補を挙げていますので全てのコギさんに適用できる保証はないのですが、一助になれば幸いです。

DMは主に10歳程度、早ければ8歳頃から発症する病気だと言われています。そのメカニズムは解明されていませんが発症に至った多くのコギさんを見ても前述の時期の少し後から発症するケースが多くなっているのを感じます。

飼い主さまの心構えを整える

DMで苦しむのは当のコギさんではありますが、飼い主さまがまずDMと向き合う気持ちを持たなくては発症したコギさんがより快適な闘病を続けることは当然に困難になります。
人の介護でさえも職を離れることが起きる中で、言葉の通じない動物の介護となればその難解さは想定を超えることが往々にしてあり得ます。全てのことを予測するのは不可能ですが、DMという病の存在を知り「死に至る不治の病」と闘う過程を飼い主さまご自身が想定されることをお勧めします。

発症の可能性を知る

管理人は恥ずかしながらコーギーを飼う上でDMの存在を知らずにいました。今では情報の伝達手段も異常なまでに発達、一時は汚染されきった検索サイトもややクリアに持ち直し幸いにも必要な情報を手に入れやすくなった環境が改善されました。
またDM病理の研究も進み事前に遺伝子情報からDM発症の可能性を知ることが可能にもなりました。

 関連リンク:WEBで結果確認可能な犬の遺伝子検査【Pontely】

2018年11月に開始したペットのための遺伝子検査を行う機関です。
ロンさんを迎えたころはDNA検査も英文サイトしか対応がなく発症までDMの存在を知ることができませんでした。今ではキット送付から2週間程度でWeb上からDM遺伝子の有無が判明できるまで技術が発達しました。
費用はDMのみであれば5,500円(税込)で済みます。一度情報を登録してしまえば追加での遺伝子解析も行えます。

わりと前での記事でこの検査は飼い主さまの随意で良い、と書いたことがありますがこのスタンスは今も変わっていません。「治療できない病気の可能性を見ても意味がない」という意見も頷けます。


この記事で書いたように既に遺伝的な問題を排除した生体を積極的に販売するペットショップも現れています。実際にその「ペットショップ」に赴いたことはありませんが「遺伝病の心配はありません」という「売り文句」を聞いたとき、どんな気持ちになるか。

僕は「人は神にでもなったつもりか」という嫌悪感が先立ちますね。

ただコギさんを受け入れた後でDMという病を知ったという飼い主さまでも決して落胆せず「その時が来たらそれはそれで」という気持ちを心の片隅に持ち続けることが「心構え」ということなのだろうと管理人は思います。

難しいことは簡単に考えるんですよ

コギさんの特徴をまとめておく

コギさんと一口に言ってもおとなしい子だったり怖がりだったり、攻撃的だったり。時には年齢によって変化していく特徴があります。いざ介護に入った時、若い頃は大丈夫だったからと与えていたものがアレルゲンだったりする我が家のロンさんのように抵抗力そのものが実は弱っていた、というケースもあります。
遊び方にも工夫が必要な点が増えて来るでしょう。人もコギさんも動物の一種、心身ともに常に変化を続けていますから今一度、直近の性格や好きなもの、嫌いなものを棚卸ししてみてはいかがでしょうか。
寝たきりになると水分補給すらままならなくなりますので、自発的に水を飲んでくれるにはどうすればいいか、普段どのようにどんな場所で横になっているとラクそうなのか、と観察を継続することでその後の介護に役立つことが多くなるでしょう。

シニア期になるとかかりつけの動物病院で定期的な血液検査を行なっている飼い主さまもいらっしゃると思います。その際にアレルギーの検査もお試しになることもお勧めします。

また、重要と感じるのは排泄に関して。普段は散歩の中で排泄を行うコギさん、家の中で躾によって排泄するコギさん、もしくはその両方かと思いますが、寝たきりになるとこの作業が飼い主さまにとって大きな負担の一つになり得ますので、動けるうちからどのように排泄を行わせるべきなのかを考えてみてくだい。


(ユニ・チャーム公式チャンネルより引用)

こんなように動画で見て知ることもできます。膀胱の位置さえ把握できれば獣医師さんでなくても可能になりますので、さまざまな先人たちの知恵を活用するのも良いのではないでしょうか。
もし身近に同じ体験をした方がいるのであれば積極的に知恵と経験談を取り入れてくださいね。

日々の変化に目を配る

前述の関連記事をお読みいただければ分かるのですが、DM発症は僅かな変化でも察知が可能です。

  • 些細なことで転ぶようになった
  • 散歩から帰ると後ろ足のつま先が汚れるようになった
  • 走っている時に自力で制御が効いていないように見える
  • 短い散歩ルートでも疲れやすくなったと感じる
  • 高い段差を避けるようになった
  • 経験則的にこれらがDMもしくはそれに類する病気の兆候と考えています。顕著になり始めたらで良いのでかかりつけの動物病院へレントゲンや触診などで診断を仰ぐことをお勧めします。Twitter内でよく「DMと診断されました」というプロフを見ますが本来DMは生きている間の確定診断が難しく、軽々しく「DMですね」と診断してしまう獣医師さんも少なくないのかな、と感じる時があります。
    実はヘルニアで治療の余地があるケースを奪ってはいないかということを懸念していますが、いずれにしても小さな変化に気がつけることで準備を早めることができるので参考になさってください。

    身近にある車いす製作所を確認しておく

    DMはほぼ四肢から全身に渡って神経系の悪影響が出るため自発的な歩行や呼吸ができなくなります。ただ適度な運動は筋力の維持や進行の抑制に寄与しますので、車いすの活用はぜひ行なってください。


    こちらに自力で調べたオーダーメイドの車いす製作所をまとめていますので、近隣の製作所がどこにあたるのかは把握しておくと良いでしょう。

    生活環境を見直す

    昨今ではフローリングの床が主流の住宅が増えてまいりました。かつてのロンさんの主治医さまは「フローリングはコーギーにとっては常に氷の上で歩いているようなもの」というアドバイスを賜り慌ててコルクマットを敷き詰めた経緯があります。
    確かにフローリングの床を「どシャーッ」とドリフトよろしく室内を駆け回るコギさんも見ていてい楽しいものですが、コギさん自身には確実に負担になりますので人の生活に影響が出ないのであれば極力フローリングの部分を引っ掛かりの良い敷物で覆い、滑りにくい環境をお勧めします。もしくは岐阜大学動物病院、神志那准教授とリンレイ様ともに開発された「フローリングを滑りにくくするコーティング剤」の使用もご検討ください。

    現在ではシート型ものあるようですね。

    他に管理人はロンさんの治療費を巡って経済的に困窮した経緯もあり「闘病積立」のような余剰資金を準備しておくことも大切だな、と感じました。

    おわりに

    犬はヒトの7倍早く歳をとると言われています。単純に言い換えれば「毎日が日曜日」です。羨ましい。そんな日曜日を辛いものにしたくないというのは人でも同じではないでしょうか。日曜日(休みの日)くらいは楽しく過ごしたい、犬さんは飼い主さまに寄り添ってもらい楽しく生きることが最高の薬になるはずです。時には厳しく叱らなくてはいけなかったり、悲しい思いをさせてしまうこともあるかもしれません。
    それも一つの愛情の形なのですから、末長く余生を暮らせるよう生殺与奪権を握ることを決めた側がより良いと思える選択を続けることで互いの信頼は深くなり「その時」の後悔が少ない状況を生めるのではないかと管理人は思います。

    記事配信の際には大体書いている理念ですが、これらのことは全て強制ではなく単なる提案に過ぎません。ここを訪れていただいた飼い主さまに新たな視点を提供することが役割だと自認し、DM情報に関しては医学的にも倫理的にも踏み込み過ぎないよう配慮して記述しています。

    飼育される動物の長寿化が進んでいる中で介護の概念が生まれた以上、終生飼養を全うしてもらいたいというのは僕自身の願いです。

    おまけ

    先日の月命日定期では日曜日と重なったこともあり、たくさんの方にツイートを拡散して頂き感謝しております。
    その気になれば「フォロー&RTで○○プレゼント!」とか拡散の方法はいくらでもあるんですが、僕の信条ではそれを許さないので地道に更新を続けることで衆目を集めることに注力し続けていきます。
    セミナーや情報商材で謳われているSEOライティングとかも取り入れません。「時流に乗ったタイトルと無意味に目次がつき中身の薄い本文が垂れ流され「いかがでしたか?」で結ばれる」ページが目につきますが、多分「こう書きましょう」的なマニュアルで溢れていて収益の面で画一化されているのでしょう。
    僕のやり方が古いのは自認していますが、これでいいんだと「形」を提示し続けていきます。

    それではまた。

    コーギーさんと健やかに

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