寝たきり「前」に寝具を試そう!
こんにちは、管理人です。
変性性脊髄症(以下:DM)の中期から前脚の力が奪われ自立できないことで寝たきりになってしまう、ということはこのサイトで十分に説明しました。
DM介護はここからが正念場となり、できるだけコーギーさんに心身の負荷がかからない環境づくりを目指すことに。そのためには長く付き合える寝具を準備する必要が必ず出てきます。
一口にコーギーさんと言っても個体差があり一般的な正解というものは存在しないといっても良いでしょう。DMと判明し余裕があるうちに寝たきりになる直前にはその環境を整えておくことをお勧めしたく、この記事を配信しました。
ロンさんが寝たきりになるときに寝具のあてがいに非常に苦労と試行錯誤を繰り返したことをよく覚えています。
寝たきりが始まったころの記事は以下になります。
試行錯誤の過程をご説明いたしますと、、、
最初は高反発の弾力性があるクッションで寝返りを打つ際にコロコロしてしまうので、ボツ。
人間用の座椅子を試してみましたが身体のサイズが合わず&溝にはまり込んでしまいボツ。
次にとても柔らかいクッションを購入しましたが14キロの体を支えきれず、全体が埋まりこんでしまい逆に身動きが取れずに夜泣きを連発でこれもボツ。
(写真は残っておりません)
家内の判断で広めの低反発マットを試してみたところこれがヒットしまして、ロンさんをお見送りするまで床を共にしました。
これだけ試行錯誤が必要で状況が安定するまでだいたい半年くらいは苦労した記憶があります。
DM介護をなされている皆様はどのような寝具をお使いかわからないのですが、おそらく低反発マットをお勧めできるのではないだろうかと考えております。そしてできるだけ独立した状態で薄いものは避けるようにするべきでしょう。
確かに薄いと洗濯も楽なのですが、硬い床の上に直においてしまうと床ずれの危険性が一気に高まると思われます。必然的に柔らかい素材を選択することになるのではないかと、あくまで経験則から学んだ事項です。
端的にまとめると以下のような条件が満たせればベターなのではないでしょうか。
- (自分で動けるうち、飼い主様の介助が必要になっても)寝返りがうちやすいこと
- 常に衛生的な状態を保てること
- 食事、水分を与えやすい体勢がとれること
- 腹ばいの状態でも遊んだりできること
- 床ずれができにくいこと(面積に余裕があると良い)
- 日中、夜中問わずよく眠れているであろう感じが読み取れること
全てを満たす必要はありませんし追加の条件が発生することもありますが概ねこれらが柱になるのではないでしょうか。特に衛生面は敷いているバスタオルを毎日変えるくらいの勢いで配慮をなさってください。老化で免疫力も落ちていますし、感染症を誘発しないためにも傷口を作らないことが一番の方策です。
ロンさんの場合はマット自体を洗ったことはあまりなく、バスタオルを頻繁に変えることで十分に衛生面の対策はとれました。代表的な例をご紹介しておきますね。
ペティオさんは積極的に老犬介護のアイテムを開発されています。これに限らずこのリンクから様々なアイテムを探すこともできますのでお試しください。
80センチx80センチだとやや面積が足りない可能性があります。個体差にもよりますが奥行が100センチ程度あれば十分と言えるでしょう。
経済的に余裕がある方はできるだけ試行錯誤を行っていただき、Twitterやインスタでも情報収集ができますので快適な寝たきりライフのための準備を進めておくのがコーギーさんにも良いことなのではないかと思っています。
最初から何かを買うのではなくまずは家にあるモノで試してみて、そこからよりよいものと思われるものを購入して試すというのが効率的なのではないかと思ったりします。
DMと闘う上で寝具は非常に重要なアイテムです。飼い主様共々負担の少ない介護生活を営む上で最重要とも言えるものでしょう。ロンさんとの生活を思い出したとき少し寝具で苦労したなぁという印象があったので、こんなことをつらつらと書いてみました。
若いコーギーさんもいつかはDMに限らず介護という日々が訪れるかもしれません。そんなときはこのページを思い出してくればありがたいなーと思っています。
ご主人たちはきっといろいろ考えてくれるんですよ