ロンさん、DMステージ3それぞれの闘いの日々

2015年の年末の一件から僕の精神状態は人生史上最悪で、全てにおいて弱気になり何かに怯えたような感覚が長く続き体重がわずか2週間で7キロ落ちるという状態、うどんと雑炊しか食べた記憶がないです。それまで何があっても割と平気で笑ってやり過ごせた感覚は完全になくなり人格そのものが変わりました(友人からも指摘されました)。

さて、2016年が始まりました。Eテレ2355の「たなくじ」では「無病息災・金運倍増」と出ました。

1月7日恒例行事ー。

  早く七草がゆ、ください!

ロンさんは家では寝たきりになり排泄ができなくなりつつあったので家内が定期的にロンさんを抱きかかえ、膀胱を外から軽く押さえ排尿するというフェーズになりました。これがやってみると難しく、ロンさんの排尿介助は結局僕の手では行うことができませんでした。
家内に聞くと膀胱の大きさを逐一チェックし、溜まってきたのが確認できたら身体を抱きかかえ膀胱を軽く押さえることで刺激してあげると、ロンさん自身も排尿を促されていることを理解できるようなので洗面器などを前にして、介助をするという形だそうです。おそらく男の子コーギーさんでも有効だと思います。
我慢させると膀胱炎のもとになりますので、おトイレのサインを察知できるよう飼い主様もコーギーさんの癖などを分かってあげられるようにしておくとよいと思います。一般的なトイレ用のシートも体を横たえる場所には必ず敷き、排尿器官周辺はウェットティッシュを常備して衛生に気を配りました。ドラッグストアで「赤ちゃんのおしりふき」という商品があったのでそれを買いだめていました。
お外に慣れているコーギーさんなら散歩に出たときに極力排泄し、出るまで帰らないくらいの気持ちでもいいかもしれませんね。
大体外に出たときにウンチも済ませるのですが、荒天が続くとどうしても外に出られません。ある日、ロンさんが珍しくフンフンと弱気な声を出すのでどうしたの?と聞いていたところで、お尻の方からコロッとウンチが出てきました。今までにない状況にロンさんの自尊心はとても傷ついたようで、今までにない落ち込んだ顔をしました。

  「いいんだよー、ロンさん、ちゃんとおトイレできて偉いねー、いいんだよー」
  「あー、いいんですねー、そうなんですねー」

ロンさんの頭を優しくなでると本人もいけないことではないと理解し、その後は平気でコロリコロリとウンチを出してくれました。
人間とは違い言葉が通じるわけではない(ただ気持ちや意図は伝わります!)ので、寝たきりになった犬さんの排泄というのは避けては通れない問題です。ここはできれば皆様の体験談などお寄せいただければ助かるなぁと考えております。

ご案内
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僕の仕事は決まったものの勤務開始が2月1日からということで、1月は身体が許す限りはロンさんとのふれあいの時間を大切にしました。

そして迎えた13歳の誕生日!

  「早くおいしいの、ください!」

2月に入り僕は仕事に出るようになりましたが勤務先での扱いが雇用契約書の内容と異なることがわかります。
ただ親戚が会計事務所を営んでおり、昔、氷河期の僕を救ってくれた事務所で出戻りという形で、長くは保証できないが一時的に雇ってもいいという話に甘えその会社は2か月で退職、東京の事務所に片道1時間45分をかけ、通勤を始めます。正直心身はボロボロでロンさんの夜のお散歩にも付き合えないことが増えてきます。収入も医療費をカバーできるほどではなく、僕が倒れるか、住宅ローンが滞るか、もしくは、という状況が続きます。


ロンさんはただただそのままで、家内はつきっきりで介助をし、僕は生活費を持ってくる。自分たちのできることを精一杯繰り返す日々が続きました。

その年もいつものようにユキヤナギが咲いては散り、桜が咲いては散りました。
ロンさんには、ユキヤナギが良く似合う。

コーギーさんと健やかに

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