後肢麻痺時期用器具「てくてくリフト」ご紹介
ブリーフ&トランクスの「石焼き芋」という曲が似合う季節になってきました。
今回はお問合せフォームから届きましたご提案「てくてくリフト」のご紹介です。
この器具はDM中期において後ろ足が麻痺しつつも前脚だけで歩行が可能な状態の時期に自力による歩行を促すために考案された補助具となります。特に記事の作成依頼などを受けたわけではないのですが、一つの選択肢として「アリ」だと感じましたのでこの記事を書かせていただいております。
きっかけは愛犬の発症から
製作者の方と一緒に暮らす15歳のコーギー、ソラさんがDMであると診断され後肢が麻痺状態にまで進行。どうにか一緒に楽しくお散歩ができないかと考案されたものだそうです。
製作者様のホームページはこちら
インスタグラムも開設されておりますので一緒にご紹介させていただきます。
(お名前の掲載については確認が取れていませんので一応匿名ながらHP、インスタのみご紹介)
仕組みは簡単で革のバンドをお尻周りに装着するだけ。
元気にお散歩を楽しむソラさん(製作者様HPより引用)
インスタのアカウントからはすでにモニターとしてご利用になっているコーギーさんたちの歩行動画がご覧になれますので同時期の症状にあるコーギーさんはぜひご参考になってください。飼い主様とお散歩を快適に楽しんでいるお姿をご覧になれます。
ロンさんが愛用していた「介護用歩行補助ハーネス」とほぼ同等の機能を持った商品となります。
こんなかんじですよ
特長をご紹介&レビュー
幾つかロンさんが使っていたハーネスと比較して改善が見込める点を気が付くだけ挙げてみます。
・装着が手軽で家の中でも気軽に歩行訓練OK
・見た目が自然でリード代わりにもなる
・持ち手の位置を人間本位に調整できるので同行者の負担が軽い
何より4番目の特長が大事だと経験者の見地から感じます。管理人が使っていた歩行ハーネスは人間がやや腰をかがめないと安定しないベルトの長さで器具に人間が姿勢で合わせながら歩行するというツラさがありました。反面この「てくてくリフト」は人間の上腕あたりまでベルトが伸びるのでお散歩グッズを持ちながらでも一緒に歩行が可能なのだろうとモニターさんたちの映像を見ながら感じました。
車椅子と併用しながらでも前脚だけで歩行が可能な時期は概ね1年程度と見てよいでしょう。加えて見た目が良いので思い出の品としても写真立てにかけて飾るなどもおしゃれな雰囲気になります。
気になる点を2点ほど。
後肢を持ち上げる形になるので前のめりになりがちで慣れないうちは転倒のリスクを伴います。ベルトが細く長い分、安定感を得るまではお家での歩行訓練を十分に行う必要がありそうです。また革製品なので雨に濡れた際に形状が変化してしまう恐れがあります。従前よりサイズが縮んでしまったりするとフィッティングを再度行う必要性が出てくるでしょう。
(2022/12/16追記:お尻周りの部品については布製とのことで繰り返し洗って使用が可能です、製作者様より情報提供ありがとうございます)
モニターさん募集中!!
実用新案登録済(3239361号)とのことで、今後ご利用者の拡大をお考えのようですがまだまだ認知度が高くないため(このサイトで認知度が上がればグッドですが)、改良の余地をつぶすためにモニターさんを特別に募集しているとのことです。条件は以下の通りです。
・DMかメールにて連絡可能な方
・てくてくリフトを必要としているワンちゃんのご家族の方
・実際に使っている様子を撮影の上、使い勝手などレポートをいただける方
・いただいたお写真をSNSやホームページで使用OKの方
どれもモニターとして当然のことと考えます。モニターとして採用されると7,000円5,000円の費用をお支払いいただいた上、以下の器具をお届けいただけるそうです。
・ハンドルリード
・散歩用3本リード
まずは室内で試したい、という場合は3,000円の費用にて
・ハンドルリード
のセットをお届けいただけるとのことです。
いずれにしてもコーギーさんとの自然で楽しいお散歩を継続したいとお望みの方の選択肢の一つとしてご提案させて頂きました。DMコーギーさんを取り巻く環境は日を追うにつれ改善されています。企業でなく飼い主様目線で製作された一品、いかがでしょうか。
草のにおいは安心しますよ
なお、この記事は管理人が独自で記述したもので製作者さまからの返礼などは一切発生しないことを最後に明記しておきます。
そしてソラさん、いつまでも健やかに!
それでは。いーしやーきーいもー。