ロンさん、パチスロになる

管理人です、こんにちは。


ご主人、あそびましょう!

ただいま桃果ちゃんの第2回の記事について考えているのですが、少し時間がかかりそうなのでロンさんのサイドストーリーを急遽中継ぎに起用。息抜きにお読みくださいませ。

犬さんの写真というものは昨今ではインスタやTwitterでも気軽に見てもらえるようになりましたし、SNSを介して苦もなく素材を集め写真集まで制作し販売できる時代になりました。

ただそんな機材や素材が「技術と知識」がないと手に入れられない時代もあったことは、忘れてはいけない事実ではないでしょうか。

僕がまだ命にハリがあった時代、「参加型お笑いサイト」(今でいう大喜利サイト)を運営していました。残骸が


まだ大喜利という言葉遊びがネットの奥深くに眠っていた頃。写真を載せるのだってデータサイズに気を揉んで、送られた投稿を投票にかけて集計するのもExcelで手作業、HTMLを直にエディタを使ってページを作っていた時代です。

特に僕は非常に手の込んだページ作りで人気を博し、ぶんか社の方から書籍化の企画がありサイト紹介と秀逸な投稿の転載依頼を受ける(自慢です)などということもありました。
今でも買えます

僕がそんなサイトを運営していた繋がりで参加者さまのご家族にもサイトを運営している方がおり、基本的に個人で利用できるフリー素材集や自作ホームページが設置できる無料サーバなどホームページ制作者向けの情報を一手にまとめた当時としては非常にありがたいサイトを手掛けているとのことでした。
その方から「ロンさんの写真を素材として使わせてもらえませんか」という依頼が家内へメールで飛んできました。

折しももうすぐ年末という時期、更にその翌年は戌年ということでロンさんの写真は好評だったらしく、そこで開設された素材集中トップのダウンロード数であったとのことで、とても喜ばれたのでした。

それがこの写真なんですよ

時は流れ新しい年、僕が何気なくパチスロの攻略誌を眺めていると今後発売される台の紹介欄に「犬キング」という台が出るという記事の写真を見かけ、家内に相談をします。


「ねぇ、これ、ロンさんに似てない?」

写真の画質だって今と比べれば決して良いものではありませんし、当時はマイナーな犬種だったとはいえ似たコギさんは山ほどいるとも思いました。
しかし「あの素材集と表情が同じ」なのが気にかかり、思い切って制作会社である「コルモ」さんにメールにて確認を取ったのです。

回答をかいつまんで書きますと

「画面設計、素材の使用元については外注に出しており詳細は明言できないが、よく似ており同一と考えられる」

というものでした。

世界でも数少ない「パチスロ犬」として名をあげてしまったロンさん、密かな誇りだったのですがこの台そのものは新規参入弱小メーカーだったこともあり、ヒットせずコルモさんの会社自体も存続していないようで一抹の寂しさもあります。

実際設置されているのを見にわざわざ渋谷のコンサートホールまで足を運び、ロンさんの写真を直に拝むまで5000円ほどお金を入れました。
このサイトは現存しており、久方ぶりにチェックしたところ「商用利用はご遠慮願います」という利用規約の一文に今しがた気がつきましたが、時効でもあり不問とします(笑)。

長い間ネットのコンテンツを作り続けている僕ですが、殺伐とした中にもたまに幸せなこともあるので続いているようなものです。
金銭的な黒字より精神的な黒字の方が僕は性に合ってるな、とつくづく感じるのに並び「ボケる大喜利」がテレビまで巻き込んでブームとなっている現状を苦々しく感じているのもまた事実です(笑)。

「今」を支えているのは「当時の僕ら」だったのに、とタイムカプセルを盗まれた気分。
ただ、もう、そんな社会もどうでもいいですね。

ロンさん、ありがとうね。

ご主人からギャラをいただきました

コーギーさんと健やかに

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