変性性脊髄症の病理おさらい
以前から宿題としていた変性性脊髄症の病理について基本的な病理に関する情報をご紹介いたします。
時間がかかってしまい申し訳有りません。
こちらのサイトでは「どういうことが起きるのか」という点を知ることができます。
予防法や治療法などが提示されていないこと、遺伝的な要素があることもこれまでの当サイトでご説明してきたとおりとなっております。
直接的な明言は避けていますが現状では不治の病であることも読み取れます。
あまり知られていない点としてはその病理ではないでしょうか。ロンさんの場合でもナックリング(歩行のふらつき)が起きてからレントゲン診察を受け、結果を見るに全く同様の変化が起きていました。
これはロンさんのレントゲン写真です。左側が頭になります。まだ初期症状の段階であったため、わかりにくいかもしれませんが後方の骨盤から数えて4つあたりの節目上側の白みがやや濃くなっていることがお分かりかと思います。これがリンク先で説明されている骨棘(こつきょく)の原型になります。
これがさらに進行し橋状へと変形していくと共に脊髄の神経が次第に圧迫され体全体の動きを悪くしていくことになる、とかかりつけの獣医さんから説明を受けました。
遺伝的な要素が強いため昨今はおうちに迎えてからでもDM遺伝子の有無を知ることができるようになりました。コーギーさんの今後が心配であるという方は若年期から事前の検査をお勧めします。
またコーギーさんは胴長短足、一目見れば可愛いフォルムですが、犬さんとしては特殊な体型であり他の一般的な犬さんとはケアの仕方が異なる部分もあります。
特にコーギーさんの肥満は腰や足への負担が大きく出る傾向があるようなので、飼い主さまが適正体重を把握されることも発症予防に一役買うこともあります。何より犬さんにとっても肥満は万病の元になりますので、食事の管理も気を配りたいところですね。
<おまけ>
これは「ロンさんの場合」に出てくる介助ベルトを活用した「ロントレ」の写真です。下半身を自然な状態で保つ必要があるため重量級のコーギーさんですとかなりの労力が必要でした。
ただ、これはこれで楽しかったりします。