コーギーと共に過ごす【発症に気づいて】

こんにちは、管理人です。

本記事ではコーギーさんの変性性脊髄症(以下:DM)発症の兆候を察知するための手がかりであったり、発症初期に行える対処法をご紹介させていただきます。
発症を見極めるにはやはり日常の中で起きる些細な変化を見逃さないことです。とはいうものの劇的に悪化する病気ではないので、月単位での変化が感じ取れればそこから闘病の準備に取り掛かるという気構えで良いと感じています。先に当サイトで投稿した記事を紹介しておきますね。



DMは早くて7歳程度、遅ければ12歳でも発症するという例があります。加えて発症リスク遺伝子を持ったコーギーさんでも発症をしないまま長きにわたる天寿を全うするケースもあります。DMに限らず遺伝病というものはそれだけ難解で予測できないものなのでしょう。

兆候として挙げられる現象は以下の通り

  • 転びやすくなる
  • 今まで登れていた高めの段差を諦める、躊躇する
  • 散歩から帰ると後ろ足の汚れが目立つ
  • 散歩の際に後ろ足から「シャッ、シャッ」という擦る音がする
  • 爪切りの際、爪先を曲げたときの戻りが悪い

と、飼い主様の五感で発症の兆候は見て取れます。しかし兆候だからと言って「まだ大丈夫だろう」と思わないようご注意を。爪を擦りすぎるあまり出血してしまい、傷口から感染症を引き起こす可能性などもゼロではありません。
皆様のTwitterを拝見しておりますとDMの病理上、やはり後ろ足から発症するのは確実ですが両足が並行して発症するのではないようです。概ねどちらか片足にその兆候が見られ、程なくして反対側の足に同じ症状が現れる傾向があります。また利き足とは無関係です。発症直後は爪を擦る「シャッ」も片方からしか聞こえてきません。

発症を感じ取ってしまうと飼い主様も動揺なさるとは思います。仕方のないことです。かかりつけの動物病院様でレントゲンを撮ってみたり処々の検査を行ったうえでDMと対峙する準備を始めれば良いのです。DMの小さな希望は「闘う時間が概ね明確」ということです。わずかながら完治が可能なヘルニアである可能性もありますので獣医師様の診断や助言を仰ぐのも良いでしょう。最近ではDMも獣医師様の中でメジャーになっているようでTwitterのプロフィールには「DMと診断されました」という方も見受けられます。少し前までは「DMは亡くなった後でしか評価できない病名なんだけど」とは思っていましたが。でも今は病名にこだわっている場合ではなく、これから先の共に過ごす時間を大切にしてほしいという気持ちが先に出るようになってきました。「DMだって言われたけどヘルニアでした」という方が実は幸運とも言えるわけで、実際にDMであればほぼ同じ道筋をたどって介護が必要になることの現実に変わりはないのですね。管理人としてそのあたりを改めました。

みんなご主人が大好きなんですよ

発症後、平均的にDMの闘病期間は3年程度と言われています。この途中で我が家のロンさんのように感染症に敗れてしまったりするコーギーさんも少なからずおります。この世の命は老いるということの必然からはどうしても逃れられません。老いて天に昇る犬さんたちに起きることは当然我々ヒトにも起きうることなので自分自身が老いた時のお手本を見るという意義も感じます。
管理人が何とか外出できた時、必死で立つ犬さんや実際に車いすで散歩を続ける犬さんを見ると飼い主様と共に応援せざるを得ない気持ちになります。DMを発症されてしまったコーギーさんに対し悲嘆に暮れるのも理解できます。今日よりもっとつらい明日が必ずやってきてしまいます。それでもお構いなしにコーギーさんは飼い主様が大好きでしょう。どうか笑顔で応え迎え入れたコーギーさんとの思い出を増やしてください。誰かが言ったか忘れましたが「今日より若い日はない」です。
今では簡単に思い出を画像や映像に残すことができるようになりました。皆さんがお持ちのスマートフォンは「情報端末」なのでどんどん活用してください。「ウチの子最高!」、結構じゃないですか!

物理的にはとにかく爪を擦らないようゴム製、もしくはプラスチック製の保護靴を履かせてあげてください。特にアスファルト上を散歩する環境でリスクが高いです。問題はこの保護靴、なかなか当該コーギーさんの足にフィットするものを探し当てるのに苦労します。余計に歩行が不安定になってしまったり、活動的に走ってしまうとスポーンと脱げてしまうことが多いのです。
メーカーとしてはラバー素材であれば「PAWZ」のMサイズかLサイズを。

もしくは着脱をマジックテープで行う「ASMPET」の保護靴をお勧めします。こちらの方が細やかなサイズ指定が可能です。

そして最も重要なこと。それは多くの時間を過ごす家での環境づくりです。とにかく滑らない床を念頭に整備をお勧めします。特にフローリングの床は犬にとって氷の上を歩いているようなものなので(ロンさんの主治医様談)ダイソーなどでも手軽に手に入るコルクマットを敷き詰めるなどの対策を講じてください。

もしくはDMを研究されている岐阜大学動物病院神経科の神志那准教授とリンレイとの共同開発で発売されたコーティング剤を使用するのも有効です。

神志那准教授の雄姿が眩しい!

たった1度、DMの介護を経験しただけの管理人ですがその苛烈さは相当なものでした。ロンさんが天に昇ったあと、なにも知らなかった故にお世話も満足にできなかった自分が情けなくなりました。知らないことは恥ずかしいことではありませんが、知らないことを知らないままにすることで後悔を生むことがあります。自責の念に駆られることがないよう、やってくる明日をどうコーギーさんの快適な時間に変えようかと思いを巡らせ、不安を振り払い、手を動かしてほしいと管理人からのお願いをして結びといたします。

以下余談。
最近生まれて初めてYouTubeのチャンネル登録をしました。「エガちゃんねる」。大川総裁が「ぴあ」に『金なら返せん!』というコラムを連載していたころからエガちゃんが好きだったので今の躍進ぶりは本当に喜ばしく思います。配信された動画でエガちゃんが「俺の居場所見つけたよー!!」と絶叫する場面がありその瞬間に涙が出てきてしまいました。「エガちゃん、よかったね!」という気持ちと「うらやましい!」という気持ちが混ざり合ったものでした。
東日本大震災でのエガちゃんの行動を見習って生きている気持ちもあります。我欲を捨てて身を挺する心は持ち続けていたいと、半ば病的なエガちゃんとの病的シンパシーを感じながらたまに動画を見ています。ちなみにいま2:58。

コーギーさんと健やかに

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